建築業界の中の図面屋
「施工図なんて現場で書いてたよな~」
というのもひと昔の話で、いまでは現場で図面を書くことはなかなか難しくなっているのではないでしょうか?
私が初めて建設業界で働きだしたころは、実際に現場事務所にはドラフタ(図面版に平行垂直定規がついている机っていえばわかるかな)があって、現場の監督さんがトレぺにカリカリ手書きしていた時代でした。(歳がバレますね)
いまでは、そんな光景は皆無かな。
ほぼすべての図面がCADで作図になっていますし、日々の現場管理、書類管理、などで時間に追われ、それどころではありませんね。現場で作図するには専門の作図屋さんを雇うかしないといけないですし、かといってそんな予算は大きな現場でない限り難しいのではないでしょうか。
大手の建設会社であれば自社に専門部署もあるのでしょうが、実際はそんなのひと握りで、だいたいが外部に作図をお願いしているのではないでしょうか?
そこで現場の監督さんの代わりに施工図や仮設図をアウトソーシングで仕上げるのが、図面屋の仕事になります。
監督さんの代わりに図面を作図すると一口でいっても、ただ書くだけでは納まらない図面=使えない図面になります。
現場の納まりがわからないと施工図や仮設図は書けないものなのです。